私が当時住んでいた仙台では、東北放送をよく聞いていました。
そして、歌番組にのめり込むにつれ、夕方になると遠く離れたTBSラジオにダイヤルを合わせるようになりました。
その頃から、いや、もっと前からTBSラジオで放送していたのが、「小沢昭一の小沢昭一的こころ」です。
私ももちろん聞いていましたが、軽妙洒脱、ときにエッチ(エロ、ではないんですなあ)、その語り口には、おそらくは私も多少なりとも影響を受けたのかなあと、昨日の小沢昭一さんの訃報に触れ、思いました。
最近は、私は完全に「ニッポン放送派」でして、数年前に名古屋にいた時にCBCラジオでそのお声を何度か聞いたのが最後となってしまいました。
私自身が歳を取るにつれ、その語りはさらに身近なものに感じられてきていて、今となってはもっと聞いておけばよかったなあと後悔しています。
しかし、一万回を超える放送回数は、「国宝級」と言っていいですよ。
ラジオ界に「国民栄養賞」のようなものがあれば、間違いなく当てはまる。
83歳ですか。
いつかは亡くなると分かっていても、残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。
ラベル:小沢昭一